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samuel789
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TITLE.
ドローンで楽しむ拡張現実型シューティングゲーム 「Drone Space Defense」
DATE.
2015年05月22日 12:50:19
THEME.
未分類
2015年4月,首相官邸の屋上に落下していた事件があったことで,不本意な取り上げ方をされて有名になってしまった「ドローン」(クワッドコプター)。「空の産業革命」と称されることもあるほど,用途の広がりには期待が集まっています。
 そして,そんなドローン技術をエンターテインメントで利用しようという動きも始まっています。日本のエンジニア集団「Team IcARus」(チーム イカロス)もそんなグループのひとつです。
 
Team IcARusブース。当初はドローンを実際に飛ばす予定だったので,ブースは写真のとおり,屋外に設けられた。ところが首相官邸への墜落事件の影響で,主催者側から「飛行禁止」が申し渡されたのだとか
【西川善司】視線追跡機能付きVR HMDからAI搭載ミニ四駆まで。独創的な技術を持つベンチャー企業が集まる「Slush Asia」を見てきた
 
 Team IcARusが開発しているのは,空撮用ドローンを使った「Drone Space Defense」(以下,DSD)という空中戦シューティングゲームです。
 DSDでは,VR対応型HMD装着した複数のプレイヤーが,一人称視点の映像を見ながら,ゲームコントローラでドローンを操縦し,空中戦を行います。デモ機では「Rift」の「Rift Development Kit 2」(以下,DK2)がHMDとして採用されていました。
 
 空中戦といっても,実際に何かの弾を発射してドローンを傷つけてしまっては危ないですし,墜落して壊れでもしたら,ゲームとしてはコストがかかり過ぎです。そこでDSDでは,カメラで捉えた映像にCGを合成する拡張現実(Augumented Reality,以下,AR)的なアプローチで,銃撃や爆発を表現するということでした。
 
 最初のバージョンでは,ドローンに搭載されたカメラで撮影された実写の映像に,射撃や爆発のエフェクトをCGで付加するという,AR的な表現のシューティングゲームとなるようです。
 そして将来的には,ドローンを飛ばすゲーム場となる場所の地形を,あらかじめ3Dスキャンしてポリゴンモデル化しておいたうえで,そのモデルにSF風味のCGテクスチャマップを貼り付けて,CGの割合を増やしていくような計画も立てているとのことでした。
 これが実現できるようになると,箱庭の戦場を宇宙戦争風のロケーションに変貌させて,その中でドローンによる空中戦をプレイできるようになるわけです。そこまでいけばARというよりも,複合現実(以下,Mixed Reality)といった感じになりそうですね。
 
 残念なことに,今回の出展では首相官邸への墜落事件の影響もあって,主催者側から「ドローンを飛ばしてはダメ」と勧告されてしまい,実演ができなくなってしまいました。そのためこの記事でも実際に飛ばして見せている写真をお見せすることができません。
 実際にDSDが稼動していたら,複数のドローンがお互いを付け狙うように飛び回ることになって,プレイヤー以外の人が見ていてもワクワクできたかもしれませんね。
 
実際には飛ばせなかったので,プレイの様子をTeam IcARusの担当者に実演してもらっている様子。Rift DK2を装着したプレイヤー(写真右)の目には,ドローンに搭載したカメラの映像が見えている。操作にはDUALSHOCK 3を使っていた
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 なおDSDは,今のところα版といった開発段階にあるようですが,アミューズメント施設でプレイすることも念頭に開発を進めているとのことです。ゲームファンとしても完成が待ち遠しいアイデアといえるでしょう。

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