samuel789 | |
samuel789のブログ | |
年代 | 30代前半 |
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性別 | 男性 |
TITLE. SAP SRMで見積もり取得の業務プロセスを改善した三菱自動車工業 |
DATE. 2015年02月25日 12:21:01 |
THEME. 未分類 |
こうした背景も踏まえセッションでは、現在JSUG自動車部会の部会長を務める三菱自動車工業の和泉敦子氏が、同社におけるSAP導入事例を紹介しました。三菱自動車工業の本社では、2005年にSAP ERPで会計システムを構築しています。その後、2011年から購買領域のSAP化に着手。「2011年当時、会社の全体施策として、海外調達の拡大、グローバルベンチマークの強化、コスト査定能力の向上、車種別資材費の管理強化、海外拠点の連携強化の5つが挙げられていました。それに資するシステムが必要という判断から、SAP SRMの導入にいたりました」と和泉氏は当時を振り返ります。
2011年8月にキックオフしたプロジェクトは、2012年7月にカットオーバー。SAP SRMの導入により、見積もり取得の業務プロセスが改善され、それまではメールやExcelベースで行っていた見積書の取得が、ポータル経由での取得に改められたと、同氏は話します。また、取引先ごとにカスタマイズ対応していた見積書のフォーマットが統一されたことも成果の1つだといい、「それまでは紙やExcelなど、見積書の形態がばらばらで、ファイルもファイルサーバーにあったり、個人のPCにあったりと分散していました。その状況がデータベースで一元管理され、徹底した見積もり評価が可能になっています」と和泉氏は導入効果を実感しています。
さらに、業務プロセスを遵守するための電子ワークフローを導入した結果、ルールに則った情報が承認者や担当者に送信されることになり、内部統制の強化が実現したといいます。また三菱自動車工業では、2014年1月からSAP SRMで構築した本社の購買システムを、海外拠点の1社にロールアウトするプロジェクトがスタートしており、現在は9月のカットオーバーに向けてテストやトレーニングを行っている段階だといいます。
さらに同社では、グローバルシステムの構築に向けて、業務プロセスの標準化、データ標準化に向けた、システム構築のロードマップの作成にも着手しています。
「口で言うのは簡単ですが、地に足の付いた現実的な計画作りと確実な実行は簡単ではありません。費用やスピードを鑑みグループにすでにある仕組みも生かしながら、業務部門の業務効率化と業務品質向上の仕組みづくりを通して、経営陣に対して必要な情報をタイムリーに提供するのがIT部門の役割です。今後も業務部門と協力体制のもとで進めていきます」と、和泉氏は今後について語りました。
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