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　野球の国・地域別対抗戦、第４回ワールド・ベースボール・クラシック（ＷＢＣ）で、２大会ぶりの世界一奪還に向け、大きな関門となる米国戦。大役を任された菅野は「与えられた役割を全うしたい。何よりも自分を信じて投げたい」と奮起を誓った。

 

　投手陣の柱として活躍を期待されながら、前回登板の２次リーグ・キューバ戦（１４日）は制球が甘くなり、４回４失点。それでも小久保監督は１６日の渡米直前に、空港の待合室で菅野本人に準決勝の先発を伝えた。「一番良い投手だというところで、彼に託そうと思う」。指揮官の信頼は変わらなかった。

 

　２次リーグで前回覇者のドミニカ共和国を破って勝ち上がった米国は、打線に米大リーグの一流選手が並ぶ。ドミニカ共和国戦では２０１４年本塁打王のスタントン（マーリンズ）が決勝本塁打。打線は上り調子で、気が抜けない相手だ。

 

　それでも「相手どうこうではなく自分の投球をする。背伸びせずに、持っているものをぶつけたい」と菅野に気後れはない。準決勝からは球数制限が９５球に増えるが「気にしないで投げたい」。目の前の打者を打ち取ることに全力を注ぐ。

 

　「（キューバ戦の）リベンジのチャンスを与えてもらい、うれしく思う」と菅野。日本球界のエースの威信を懸け、「野球の本場」のスター軍団に挑む。【細谷拓海】

 

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